海洋の酸性化と貧酸素化は、人類活動による CO2放出とそれによる気候変動が二次的に引き起こす深刻な海洋環境問題です。これまで日本沿岸に生息する海洋生物の海洋酸性化に対する影響評価は数多く行われてきましたが、将来の気候変動で想定されている貧酸素化に対する影響評価はほとんど行われていません。酸性化と貧酸素化が同時に発生した場合の複合影響についてもほとんど知見がありません。
 
地球環境科学研究院の藤井賢彦准教授、Lawrence Patrick Bernardo博士研究員は、水産研究・教育機構の小埜恒夫主幹研究員らと共に、海洋酸性化の指標であるpHと貧酸素化の指標である溶存酸素濃度を同時に変化させた飼育実験を行い、海洋生物への海洋酸性化と貧酸素化の複合影響を調べるとともに、数値モデルを使って日本沿岸の将来のpHと溶存酸素濃度を予測し、その複合影響を回避する対策についても検討するプロジェクトを進めています。本プロジェクトで得られた知見を沿岸各自治体に提供し、適応策の立案・推進に寄与することを目指して研究を進めています。
 
北海道大学プレスリリース:
<2021年6月15日>北海道沿岸域の温暖化・酸性化・貧酸素化影響が明らかに

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